事件数を並べてみて4年目。数字だけ見れば「少し減」だが、負担感は「結構増」。数字に表れない、回転の速い事件と、じっくり滞留していく事件と、二極化している。

刑事事件は相変わらず、終わるものは終わり、終わらないものは終わらない。他の弁護士を介して紹介もしくは共同受任となったものと、それ以外の何らかの口コミ等でたどりついたものとで半々というところである。

民事事件は、とにかく非定型で腕力の要る事件が増える一方という感がある。久しく「明渡し請求」とか「貸金返還請求」の訴状を書いた記憶がない程に。特に思う所あって私にと来所される方の場合、そういう方面で期待されているとは分かっているので、どうということはないが、法律構成から立証まで、労が多いのは否めない。

行政事件は、在留関係訴訟の新規依頼が余りなかった。入管の締め付けが厳しくなり事件数が減少しているのか、他士業に流れているのか、同業者に流れているのか。そこはなんとも分からないが、この1年でも在特が3家族に出ているので良しとしよう。

H26.10 H27.10 H28.10 H29.10
刑事事件 捜査 3 2 2 2
第1審 (裁判員) 10 (1) 12 (3) 11 (5) 13 (4)
控訴審 1 4 8 4
上告審 1 0 1 3
再審(準備) 3 3 2 2
行政事件 訴訟 20 21 18 14
交渉 9 9 7 11
民事事件 訴訟 29 22 22 22
交渉 18 18 18 13
執行 3 4 4 4
原発ADR 1 2 3 3
その他 (後見、債務整理等) 3 6 8
家事事件 交渉 11 5 2 1
調停 4 1 6 2
訴訟 2 3 2 4
総計 115 109 112 93

(弁護士 金岡)