1週間は7日しかないので、気のせいだと言われるとそうかも知れないが、体感的に木曜の勾留が多いと感じる。
通常逮捕事案で、火曜に逮捕し木曜に勾留請求、あるいは水曜に逮捕し木曜に勾留請求という展開が、かなり多い(飽くまで体感基準である)。私限りで言えば4件に3件はそうではないか、という気がする。
このことに「気付いた」のは、いわゆる20日満期が火曜日ばかりだ、と「気付いた」からである。当初勾留が木曜なら、20日満期は火曜日になる。
そして、20日満期が土曜日~月曜日の場合、満期を金曜日に削る裁判例が、相当数、見受けられるようになったことと考え合わせると、通常逮捕で逮捕日を操作できる場合、敢えて勾留が木曜になるように操作し、それにより20日満期を火曜日に持っていき、上記のように削られてしまうことを回避しているのではないか、と邪推している。
もし、いつ通常逮捕に踏み切るかについて、曜日の操作が行われているとすれば、これはかなり問題であろう。
勿論、体感ではよくないので、まずは実証研究をと思い、裁判所に照会を行ったが、そのような統計はないという理由で回答を拒否された。調べようと思えば調べられることは明らかだというのに、これを回答しないという姿勢には、後ろめたさを推認しても良いかも知れない。残念なことに、弁護士会調査室も、このような回答拒否を追認したので、現状、統計的に実証する術はないが、どこかで調べてみてもらえないものかと思う。
(弁護士 金岡)