4月8日に引き受けた捜査弁護で、在宅被疑者調べの立会申入れをしてみた。
以下は、その顛末である。
勿論、全部が全部とは言わないが、相変わらず息を吸うように嘘をつく警察官がいるということである。
1.4月8日、在宅被疑者調べの立会申入れ。
2.4月10日、担当(愛知県警外事課モリタ氏)から「愛知県警は組織的に、一律応じないことにしている」という電話連絡。
3.これに対し即日、「一律応じないというのは、自由権規約委員会に対する政府コメントにも反しており、北海道警や兵庫県警が方針撤回を表明したことからも、信じがたい。根拠を出して欲しい。」と応戦。
4.4月11日、モリタ氏より「勘違いで回答した。組織的に検討して、今回は認めないという決定をしたのだ。」という釈明の電話連絡。
5.これに対し「いつ決定したのか」と問うと、4月10日の電話説明(2項)より前のことだという。
そこで更に「モリタ氏は組織的検討に関与していなかったので勘違いで回答したと言うことか」と尋ねると・・「組織的に検討して決定したのは自分だ」という。
落語のようなオチがついて困る。
4月8日から10日にかけて、自ら裁量的に立会を認めるか検討したモリタ氏が、今回は認めないと結論した上で、同10日「組織的に一律応じないことにしている」と、勘違いの説明する、というのは、最早、漫画じみた悪趣味な笑い話に過ぎない。
つい先ほど、「世間ではこのような理解不能な主張を『あからさまな嘘』と言います」と指摘して、担当を交代させるよう求める書面を送付したところである。
どうせ内部では、一律認めないという教育がされていて、モリタ氏もそのように執務しているため、うっかり本音で「一律認めないという検討をした」と回答してしまい、突き上げを受けて、慌てて釈明したが、嘘の上塗りをしているだけなので珍妙な回答になったというのが事実だろう。
平然と嘘をつく。手続保障など念頭にない。
相変わらずだ。
(弁護士 金岡)