本年5月13日付け本欄にて、5月半ばに名古屋地裁宛に申し入れた業務改善提案について一部公開したところである。
その後、裁判所から、事実確認がどうのこうので、回答期限の延期を2度、求められ、ようやく昨日、一部の回答を得た。
といっても、肝心要の弁護人が時間外に確実に裁判所に連絡をつけることが可能な電話番号の公開については、「継続審議」「追って弁護士会に回答したい」という対応である。
回答があったのは、上記では公開していなかった部分、「休日夜間に、準抗告審の担当部と速やかに連絡を取るため、担当が決まったらすぐに教えて欲しい」と言う点について、要旨「その旨の書面があれば確実に対応出来る」的な内容と、疎明資料原本を「要返却」としたのに一件記録扱いで検察庁に引き渡したのは不適切でお詫びする、という、2点である。
肝心要が継続審議では面白くも何ともないし、被疑者の弁護人が適切な裁判活動を妨害されていると捉えているこの問題について、3か月かけても結論一つ出せないというのもどうかとは思うが・・まあ、無視するので無いだけ、その真面目さは買いたいものだ、とも思う(最近、ぬるい対応をしていると無視を決め込む性質の悪さは、寧ろ弁護士会の方に感じている)。
なお、経験的に、休日夜間、令状部は(確実に職員がいるはずなのに)無視を決め込むが、担当部直通で架けると出て貰える。その意味で、担当部が分かっていれば、多少はまし、なのである。
(弁護士 金岡)