準抗告の方を使い果たしたこともあって勾留取消請求を出していた案件。
一向に電話連絡もなく訝しんでいたところ、本日18時28分、いきなりファクスで却下決定が届いた(細野高広裁判官)。固定にも携帯にも電話一本かかることなく、いきなり裁判結果がファクスで届くとは便利な世の中になったものだ。

本欄では何度も取り上げているが、保釈の検察官意見や、勾留状謄本・延長謄本、準抗告棄却決定など、すぐさま反応しなければならない場合のある類の裁判書類等について、わざわざ取りに行かなければいけない、と、裁判所は、よく言う。ひどい時には金曜の夜に「月曜に取りに来てください」等と、迅速さ皆無の物言いも受ける。

今回、頼みもしないのに、いきなりファクスが届いた理由は良く分からないが、一刻も早く正確に不利益裁判結果を伝えたいという裁判官の心意気だろうか。

ともあれ、今後は「裁判書類はファクスになじまない」を言い訳に使えなくなったことだけは確かだろう。

(弁護士 金岡)