恒例のもの。長くなったので過去分は切り捨ててみた。
刑事20、行政20、民事55、家事15、こんな感じで定着している。

刑事事件は、このところバタバタと数件ほど終わったのに、減った感じがしない。数年、概観していると、常時、否認の第1審が十数件、捜査案件、上訴案件が数件ずつ、という感じで増えも減りもしないことが分かり、興味深い。
成果を求めて焦ることはないし、知識的、技術的な成長を感じる部分もあるが、結果からみれば無罪判決から2年ほど遠ざかっているのは遺憾である。

民事事件は、特殊な類型に偏るというよりは、いわゆる町弁的な、私人間紛争、労働案件、交通事故、消費者被害、商事紛争、不動産関係など、満遍なくという感じがする。若干、刑事事件から派生した加害者側が増えている気がするが、なんとか、消費者加害事件だけは受任を避けられている。

行政事件は、自分が原告になる国賠だけではなく、色々な類型の国賠が持ち込まれることが増えているように感じる(本欄を見て、という相談も結構ある)。ダメなものはダメというし、どこまで期待に応えられているかは分からないが、受けてくれる弁護士を探すのにも一苦労という事案を嫌う真似はしたくない。
自分が原告になる国賠は、そこそこ成果を上げているものの、最終的に裁判体の理解、性質に負うところも大きく、より件数を増やして裁判官が日常的に慣れ親しむようにしていく(つまり基礎教育を施す)必要があると感じる。

2018.1   2019.1   2020.1_________________________

刑事事件
捜査      6     6     4
第1審    12(4) 13(2) 14(1)
(裁判員)
控訴審      1     3     1
上告審      3     4     3
再審(準備)   0     1     1

行政事件
訴訟       8     6     13
交渉       14     8     6

民事事件
訴訟       23    24     20
交渉       21    16     17
執行       5     5     4
その他      7    12      8

家事事件
交渉       4    6      5
調停       0    4      3
訴訟       4    4      4
総計      109    112     103

(弁護士 金岡)